| ◆6◆ *悪魔が住んでるコペンハーゲン* カルトルップ空港はきれいで、静かで、ショッピングカートはインテリアにしたくなる程かわいくて欲しいくらい。 でも悪魔が住んでいたずらしているに違いない。 そういえば空港に置いてあるエアポートマガジンの表紙の「尻の男」が悪魔っぽいわ。 出発まで 2時間弱あったけれど、ロイヤルコペンハーゲンに手が出せるわけもなく、お小遣いも使い切ったし動き回るのも疲れたしで早々にチェックイン。シートでぐうたらしてた。 悪魔はそんな時に囁いたのだ。 突然日本語でアナウンスが入った。 『ダブルブッキングで18人が乗れません。時間に余裕のある人は席を譲ってもらえないでしょうか』と。 ホテルも食事も全部出て、さらに旅行券800ドルもしくはキャッシュで400ドルのオマケ付き! 何いい?!! 18人ものダブルブッキングってなんだそりゃ。どこのスカポンがやらかしたヘマだ?! 悪魔が頭の中で囁き出す。 「このまま帰っても地獄の残業三昧がまってるだけだよ。」 「つかの間の夢を見る日が1日延びたっていいじゃないか。」 どうするだぶー。デンマークよ。コペンハーゲンよで1日遊べる。しかも、お小遣い付きでよ?! こんなチャンスは2度とないわよ。 『あと7人です』のアナウンス。 うわお! アナウンスの頼りなーい声が「いいわ、譲ってあげる」と人助け心をくすぐるのよ。作戦か?と思うくらいに哀れっぽい。 「仕事なんか捨てちまえ」 心の中悪魔が囁き続ける。 「今、日本時間何時だ?今なら電話しても迷惑じゃないかも」 そうよ、シャチョーに電話すればいいのよ。「飛行機が飛べないので帰れません」て。それだけで済むじゃない。 『あと4人』 ひいいーっ! 「あたしは残ってもいいよ」 そんなっYさんっ!アタシを捨てて行かないでー! もう、これは天が与えてくれた御褒美だと思ってありがたく貰っておくべき?!腰が浮く! 『ありがとうございました』 ・・・・・ああ、揃ったのね。ふん。ヒマのある人はいいわよね。 いいわよ。きっと、また来てやるから。待ってなさいよコペンハーゲン!! ←コペンハーゲン空港のエアポートマガジン |